私たちがいつも触れている繊維製品。一本の糸から製品となって店頭に並ぶまで、多くの素材が、様々な場所で加工されて作られています。
世界中の化学物質のうち、繊維の生産に使用される割合は25%ともいわれており、つくられる際の多くの段階で、中にはからだに有害な物質が含まれてしまう可能性があるのです。
コストの削減や時間短縮をはじめ、機能性や利便性を求めれば求めるほど、有害な化学物質への危険性は高まります。
エコテックス®スタンダード100は、350を超える有害化学物質が対象となる厳しい分析試験にクリアした製品だけに与えられる、世界最高水準の安全な繊維製品の証として、100ヶ国以上の取引や消費の際の大切な指標となっています。
国 | 日本 | 中国 | 台湾 | 韓国 | 欧州 | 米国 | エコテックス® |
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主な規制 試験項目 | 有害物質を 含有する 家庭用品の 規制に 関する法律 | GB18401 GB31701 | CNS15290 | KCマーク | REACH | CPSIA | エコテックス®スタンダード 100 |
ホルムアルデヒド | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
特定芳香族アミン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
pH(水素イオン指数) | ○ | ○ | ○ | ||||
重金属(溶出) | △ | ○ | ○ | ||||
重金属(含有) | ○ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | |
残留農薬 | △ | △ | ○ | ||||
フェノール類 | △ | ○ | |||||
フタレート(可塑剤) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
有機スズ化合物 | △ | △ | △ | △ | ○ | ||
アレルギー誘発性染料 | ○ | ○ | |||||
塩素化ベンゼン・トルエン | △ | ○ | |||||
その他 主な規制物質例 | 抗菌剤 難燃剤 | 染色 堅牢度 | 残留界面 活性剤 | 難燃剤 DMF | 複数項目 | 各企業基準 | 複数項目 |
エコテックス®スタンダード100認証は、1992年の発足より、のべ20万件を超える認証実績があり、
今なお全世界での需要が高まっています。
欧州では、取引や購入の際にエコテックス®ラベルの有無を確認されることも多く、消費者にも高く認知されています。
有効な認証件数:
全世界28,427件 (※2023年4月現在)
OEKO-TEX® STANDARD 100
エコテックス®スタンダード100
世界最高水準の安全レベルをもって、繊維関連の「素材」や「製品」に有害な化学物質が含まれていないことを証明する。
350種類以上
川上から川下までのあらゆる繊維製品、パーツ等関連製品が主な認証対象です。
繊維製品関連全般 :
糸・生地・服飾資材(アクセサリー)・衣類・作業服・タオル・寝具・ベビー用品・化粧綿・雑貨・インテリア等
染色工程等(プロセス認証) :
原反を問わない染色工程のみ、仕上加工工程のみ対象 など
製品の用途によって、求められる安全性のレベルは異なります。乳幼児のような敏感肌であったり、
肌との接触が大きい製品ほど、規制値の基準は厳しくなります。
1年間
書類審査 → 分析試験 → 監査