エコテックス国際共同体

ABOUT OEKO-TEX®

エコテックスとは

一本の糸から、
サステナブルな未来を紡ぐ、
繊維の安全証明
「エコテックス®」

エコテックス®は、日本の安全基準をはるかに超える、
350種以上の有害物質を対象とした世界最高水準の安全な製品の証明をはじめ、
生産にたずさわる人や環境への負荷にも配慮したサステナブルな工場の認証など、
繊維ビジネスにおける、世界に通ずる安全の証です。

一本の糸、一滴のインクから、製造工程、トレーサビリティまで。
エコテックス®から、サステナブルな未来がはじまります。

エコテックス® 4つのPOINT

世界中で広がり続ける、繊維の安全証明「エコテックス®」。その特徴をご紹介します。

POINT 01

世界の最新規制に
対応する
トップレベルの
安全基準

各国の法律や規制はめまぐるしく変化します。最先端の情報に適応するエコテックス®の認証書があれば、日本の規制はもちろん、より厳しい各国・各規制をクリアできる、世界トップレベルの繊維に関する安全基準です。

POINT 02

世界100ヶ国以上、
20万件以上の
豊富な実績

エコテックス®は、取引や消費の際の指標として、全世界での需要が高まっています。欧州では、取引や購入の際にエコテックス®ラベルの有無を確認されることも多く、消費者にも高く認知されています。

POINT 03

原料から企業まで、
あらゆる段階に
対応できる各種認証

一本の糸や染料・助剤等の化学薬剤といった素材から最終製品、排水や労働環境なども含めた企業や工場の生産体制、さらにはトレーサビリティまで。幅広い認証で、最先端の安全性と信頼性を証明しています。

POINT 04

SDGsや
サステナブルへの
取り組み

いかにサステナブルな製品・生産体制か。今、世界が一番求めているものは、人と環境、地球の未来に優しい取り組みです。エコテックス®は繊維業界の抱える様々な問題を解決していける、SDGsにあげられる項目の多くに適合する、繊維業界のサステナブルな取り組みへの証です。

繊維業界が抱える課題と
エコテックス®の取り組み

あなたのTシャツが、どこでどのように作られているか知っていますか?

コットンのTシャツを1枚作るのに、約900日分もの飲料水が使われるといわれています。
また、過剰生産やその約半数ともいわれる廃棄により、
ファッション・アパレル業界が排出するCO₂の量は、石油産業に次いで第2位。
その他、発がんやアレルギーを誘発するような体に有害な物質を含んだ製品、
ガスや排水などに混じった汚染物質を排出する生産工場、働く人への不当な搾取や劣悪な労働環境など…。
美しく楽しいファッションを作り出す裏で、世界の繊維産業は、いくつもの社会課題を抱えています。

これらの課題を少しでも解決していくために、
エコテックス®は未来へ向けたビジョンを掲げ、一歩一歩取り組みを進めています。

繊維業界が抱える課題とエコテックス®の取り組み

サステナブルな未来を広げる、
エコテックス®シリーズ

一本の糸から、最終製品、生産現場、トレーサビリティまで。
すべてに安全で、優しく、清らかに。
エコテックス®は幅広い認証で、繊維の安全性と信頼性を証明しています。

エコテックス®シリーズ
エコテックス® スタンダード100
世界トップレベルの安全な繊維製品の証
エコテックス®
エコパスポート
染料・助剤など
化学薬剤の認証
エコテックス®
ステップ
サステナブルな
生産現場の認証
エコテックス®
レザースタンダード
皮革製品の
安全認証
エコテックス®
メイド イン グリーン
エコテックス®が誇る、
最高峰のラベル
ECO PASSPORT LEATHER STANDARD STANDARD 100 STeP MADE IN GREEN
日本語名 エコパスポート レザー スタンダード スタンダード100 ステップ
(旧 スタンダード1000)
メイドイングリーン
(旧 スタンダード100plus)
マーク エコパスポート レザー スタンダード スタンダード100 ステップ メイドイングリーン
対象 ・繊維用化学薬剤
(染料、助剤、加工剤)
・革製品(天然皮革)及びそれに関連する物 ・繊維製品及び
それに関連する物
・一部工程(プロセス)
・施設、工場 ・繊維製品
(中間製品含む)
目的 有害な化学物質
を含む化学薬剤
(染料、助剤等)を市場から排除
有害な化学物質を含む革製品(天然皮革)を市場から排除 有害な化学物質を含む繊維製品を市場から排除 持続可能な生産現場の構築 有害物質検査が実施された製品で、環境に配慮した生産現場で製造された製品
要求事項 STANDARD 100とREACH SVHC、ZDHCなどの有害化学物質リスト項目 対象製品中への有害化学物質 対象製品中への有害化学物質 品質管理、環境管理、環境への取り組み、化学物質管理、従業員の安全と衛生、企業の社会的責任 各生産段階で、STANDARD 100とSTePの要求事項を満たす

エコテックス®国際共同体とは

1992年に、スイス、ドイツ、オーストリアの検査機関によって設立されたエコテックス®国際共同体。
繊維・皮革製品に含まれる可能性のある有害化学物質の削減を目指し、継続的な判断と評価をすべく、人や環境に配慮した製品、化学薬剤および生産施設を認証するシステムに加え、消費者が認証製品に関わるすべての生産拠点を確認出来るトレーサビリティシステムを構築しました。

エコテックス®認証機関を持つ国
認証機関
欧州 16機関+日本 1機関 計 17機関 
(ドイツに2機関)

※厳しく管理された試験体制および染色に関するノウハウを認められ、欧州以外で唯一、
日本のニッセンケン品質評価センターが認証機関となっています。

分析試験・認証実績
1992年開始 ※30年の実績
認証受付窓口
世界約70ヶ国

【沿革】

1980年代後半
繊維製品の安全性(有害物質)が問題視され社会問題に。
オーストリア繊維研究所(ÖTI)が、有害物質試験法ÖTN100策定。
1992年
HOHENSTEIN研究所(ドイツ)、TESTEX研究所(スイス)とともに、
エコテックス®国際共同体発足。
エコテックス®スタンダード100(OEKO-TEX®STANDARD 100)認証開始。
2000年
欧州以外で唯一の認証機関として、ニッセンケンが加盟。
現在
世界16ヶ国に会員研究所(欧州と日本)に加え、
約70の国と地域に受付窓口があります。

ニッセンケンは、2020年1月にZDHC(有害物質排出ゼロ)の日本で唯一の認定試験機関になりました。ROADMAP TO ZERO